ステレオサウンド(1998年)にこんな記事が、ますます期待が高まります。
ウーハ2つのJBL4350(1973年)とウーハ1つのJBL4341(1974年)は、ユニットも同じものを利用した兄弟の様なもの。JBL4341の方が家庭設置の現実味を帯びてJBL4350の1年後に発売されました。雑誌の記事(1998年)は、JBL4350についてですが、これほどの評価を見たことが無いですね。
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~とにかくJBLが威信をすけて作り上げた入魂の力作です。この翌年に同じ4ウェイながらシングルウーハァーの4341が発売された分けですから、4350を現実的にしたのが4340シリーズ(4341)だとも言えるわけです。
以降連線とつづくJBLの4ウェイ路線を示すためのフラッグシップ。おりしも超ド級モニターの分野では、ウェストレイクというライバルがT2という超ド級のモデルを発表していました。JBLとしても老舗の意地にかけてライバルに対抗できるモデルがなければならなかったのです。4350は当時の言葉でいえば「スーパーカー」にも匹敵する存在でした。
さて、そのサウンドです。「スピーカと言うものは、真に迫れば迫るほど嘘つきである」という言い方がありますが、その意味でいえば、4350は完全犯罪者ですね。「グレートジャズトリオ」でいうと...はっきりいってウチのスピーカは負けました。迫真性にかけては、もうかなわない。感激しました。もう、エライッ、としか言いようがありません。言葉を失う音です。音像のリアリズムとか、安易な言葉にしたくないサウンドですね。
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ますますホレました。
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